“らしさ”で選ぶ壁紙|部屋のつくりに合わせた壁紙選びのコツ

インテリアコーディネートは、暮らしのスタイルに合わせて、心地よく機能的な空間を整えるサービスです。
家具や照明、そして壁紙も含めて、空間全体のバランスを見ながらご提案します。

この記事では、壁紙選びに焦点を当て、インテリアコーディネーターがどのように壁紙を選んでいるのかをご紹介します。

和室に合う壁紙の選び方|プロの視点から

真壁(しんかべ)造の構造を読み解く

今回の対象は、柱が露出した真壁(しんかべ)造の和室。

壁紙選びでは、窓枠や建具といった変更が難しい要素も考慮し、全体の調和を整える視点が欠かせません。

柱や梁の直線的なラインは、硬さや圧迫感を与えやすい一方、木や和紙といった自然素材がもたらす落ち着きが共存しています。

デザイン別|和室におすすめの壁紙提案

シンプルモダン|伝統文様で整える

伝統文様でミニマムに上品に

水平・垂直ラインを活かしながら装飾を抑えたいなら、伝統文様の壁紙がぴったり。

小紋の規則的な幾何学模様は、空間に自然と溶け込みつつ、モダンな印象も演出します。

特に、繊細な柄が特徴の「江戸小紋」は、遠目には無地に見え、近づくと静かに浮かび上がるような上品さがあります。

光沢を抑えた素材は、現代的な落ち着きを与えてくれます。

上品な華やかさを添える

自然素材が多い空間には、控えめな光沢を加えることで、やさしく反射する光が華やかさを添えてくれます。

ゴールドやシルバーの微細な光の粒が、強すぎない上品な輝きを生み出します。

塩化ビニル壁紙のような強い反射とは異なり、金銀の細かい粒子のような光の反射が特徴です。

和モダン|植物柄でナチュラルなアクセント

自然モチーフを活かしながら、モダンさを加えたいときには植物柄がおすすめ。

ポイントは、落ち着いた色合いを基調に、大柄のデザインを選ぶこと。

白地に細い線で描かれた植物柄の壁紙は、柄が引き立ち、軽やかで洗練された印象を与えます。

直線的な柱や梁とも調和し、空間全体が軽やかにまとまります。

レトロ|やわらかな色調と丸みのある柄

やさしさや懐かしさを表現したい場合には、淡い色合いや曲線を活かしたデザインを。

たとえば、絞り染め風の柄やピーチ系のトーンは、空間に安心感をもたらし、くつろぎを感じさせてくれます。

縦に繰り返す柄が、柱のラインにも自然になじみます。

輸入壁紙という選択肢|“好き”をかたちにする

個性が光る輸入壁紙の魅力

輸入壁紙はデザインや色が豊富で、「これが好き」という気持ちが表れやすいのが魅力です。

毎日目にする場所だからこそ、自分の感覚に素直になれる一枚を選ぶことが、心地よさにつながります。

クラシックのある暮らし|ウィリアム・モリスの世界

自然とともにある暮らしを提案したウィリアム・モリス。

彼の初期作品「トレリス(Trellis)」は紙素材で、障子の格子と美しく響き合い、和室にも自然に馴染みます。

時代を超えて愛されるデザインは、空間に静けさと品格をもたらします。

ウィリアム・モリスが最初にデザインした壁紙、トレリス(Trellis)

暮らしを整える、壁紙の楽しみ方

壁紙は、空間を整えるだけでなく「見るたびに嬉しくなる」感覚も大切です。

端材を建具に貼るだけでも、空間がぐっと印象的に。

小さな工夫が、日々の気分を整えてくれる――それが壁紙の魅力です。

※掲載している壁紙はすべて、張り替え済みまたは廃盤のため品番のご案内は控えております。選び方のヒントとしてご覧いただければ幸いです。

壁紙は空間の印象を大きく左右する要素のひとつです。

お客様の暮らしや住まいに合わせた、壁紙選びや空間づくりのご提案をしております。

空間づくりに関するご相談をご希望の方は、以下の無料インテリア相談をご利用ください。

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