施工の現場から|ちょっと聞いてほしい話
こんにちは。当社代表の青山です。
今回は、現場の視点から、「これは意外と知られていないかもしれない」と感じたことを、紹介します。
「色無地の壁紙は簡単」なんて思ったら要注意!
一見シンプルで扱いやすそうに思われがちな「色無地」の壁紙。
「柄がないから色無地の壁紙って簡単なんでしょ?」
そう言われがちなんですが、実は、濃い色の壁紙になればなるほど、継ぎ目が目立ちやすいという特性があります。
なぜかというと、壁紙の裏打ち紙は白いものが多いため、カット部分のわずかな重なりや隙間から白がのぞいてしまうんですね。
そのため、光の当たり方や位置によって、スーッと線が見えることがあります。
ちなみに、白やごく淡い色の壁紙は、この“継ぎ目問題”が比較的起きにくいです。
ですが、濃いグレーや紺、黒、深緑などになると、裏打ち紙の白がどうしても際立ってしまうので、慎重な施工が必要になります。
さらに、エンボス(凹凸)加工のない“薄い(壁紙の厚み)色無地の壁紙”は、表面に凹凸がないぶん、継ぎ目が出やすくなる傾向があります。
お客様が継ぎ目が目立つタイプをお選びになった場合は、ショールームの施工事例で、直接確かめていただいてます。
それでやっぱり気になる場合には、お客様の「こうしたい」という気持ちを大事にしながら、仕上がりのことも考えて、別の壁紙を提案することもあります。
襖・建具に貼れる?その前に確認してほしいこと
「このドアにも貼れますか?」「襖にもできたら素敵ですよね」
そんなご相談もよくいただきます。
まずお伝えしておきたいのは、建具や襖は、本来は表具師さんや建具屋さんの専門分野ということ。
当然、昔ながらの襖などは、壁紙を貼るのに向いていないものもあります。
ただし、最近の建材や襖の仕様はとても多様で、ものによってはクロスを施工できるものも増えてきています。
とはいえ、実際に貼れるかどうかは構造を見て判断することになります。
中には、下地の材質や開閉の影響で施工が難しいケースもあるため、ご相談の際に、襖や建具の写真(断面も含めて)を撮ってきていただけると助かります。
じっと壁を見ている理由
施工現場に立ち会ったことがある方なら、もしかしたら一度は思ったことがあるかもしれません。
「あの人、ずーっと壁見てて、手止まってない?」
いえいえ、違うんです(笑)
壁紙は、一気に貼り進めていく作業なので、仕上がりを左右するような重要なポイントがある場合は、事前にしっかりシミュレーションしておく必要があります。
これは、職人が「割り付け」(柄の位置決め)や「貼り出し位置」を真剣に考えている時間なんです。
さらに、室温が高い日は糊の乾きが早いので、その影響も見越して準備しておかないと、仕上がりにムラが出てしまいます。
つまりこの時間は、施工の“勝負所”を見極めている瞬間なんです。
手は止まっているかもしれませんが、…真剣です。
壁紙の貼り方で、はっきりとしたイメージやご希望がある場合は、施工前に相談していただけると助かります!
ショールームでは、ちょっと変わった施工事例も展示しているので、事例を見ながら説明することもできます。
「ちょっと聞いてみたい」でも大丈夫ですので、お気軽にお問い合わせください。
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