選び直しのヒント|壁紙がしっくりこないと感じたら
「なんだか、この壁紙…ちょっと違う気がする」──
そんなふうに感じて、手が止まってしまうことはありませんか?
カタログをめくって「これがいいかも」と思ったのに、なぜか決めきれない。
その感覚は、単なる迷いではなく、まだ言葉になっていない違和感かもしれません。
この記事では、ショールームづくりの中で経験した選び直しのエピソードをもとに、納得のいく一枚に出会うまでのプロセスをご紹介します。
思い出がヒントに
ショールームの壁紙を決めていたとき、どうしても決まらない一面がありました。
見た目は問題ないのに、なぜかしっくりこない。
整っているのに、落ち着かない。
その違和感の理由がわからず、何度も悩みました。
やがてふと気づいたのは、そこが「母のお気に入りの場所」だったということ。

光の入り方や、明るい色を好んでいた母の言葉
──「明るい色は気持ちが明るくなるでしょ?」──
そんな記憶と重なったとき、私たちは理解しました。
この壁に必要だったのは、目新しさではなく、前からそこにあったあたたかさだと。
思い出で選ぶ、新しい選び方
国内メーカーの見本帳には、思い描いていた雰囲気の壁紙は見つかりませんでした。
出会えたのは、オランダの壁紙ブランド「Eijffinger(アイフィンガー)」の〈YOSOY 341506〉(※現在は廃番)。
暖色系のポップなデザインは、一般住宅では少し勇気がいるものでしたが、柄、色からイメージしたあたたかさを感じ、「これだ」と確信しました。

この体験は、あるお客様のご相談にもつながりました。
子供部屋の壁紙を自分で選ぶことになったお子様が、選びをなかなか決まらず、迷っていたときのこと。
最終的に、直感で選んだ一枚を見て、あることに気がついたようです。
家族で何度も訪れた宿の壁の色。
無意識に選んだ壁紙は、記憶の奥にあった思い出の場所とつながっていたのです。
「覚えていてくれたんだね」と、ご両親は目を細めながら話されていたのが印象的でした。
大切な思い出が、新しい空間として形を変えた瞬間でした。
思い出で日常を彩る
壁紙を提案するたびに思うのは、
感覚や記憶に寄り添った選び方は、言葉では伝えきれない力があるということ。
たとえば、子ども時代を過ごした海外の住まいや、お気に入りの絵本やアニメの世界観をイメージした部屋など。
記憶や想い出に寄り添い、それが、壁という形で、お客様の日常を彩るのは、とても素敵なことです。
当社では、そうした視点も大切にしながら、無料インテリア相談を承っています。
「なんだかしっくりこない」と感じたときは、ぜひお気軽にご相談ください。
おわりに
施工事例は、お客様のプライバシーに配慮し、公開しておりませんが、こうしてときどき、エピソードをお届けします。
この記事が、ヒントとなれば嬉しく思います。
お問い合わせの前に、よくあるご質問をご一読ください。
サービス内容やお申し込み方法についての疑問が解決する場合がございます。
電話
047-727-8798
営業時間
9:00〜18:00
定休日:土祝・年末年始
インターネット
各種ご相談やご依頼は、下記のフォームより受け付けています。(24時間受付)