三菱一号館美術館 訪問記
美術館や博物館は、身近にインテリアに触れる場所としておすすめです。
展示内容とインテリアの見どころをご紹介します。
名建築の美術館
東京・丸の内に位置する「三菱一号館美術館」は、英国人建築家ジョサイア・コンドルが設計した歴史的建築「三菱一号館」を忠実に復元した美術館です。
老朽化のため1968年に一度解体されましたが、2010年に復元され、2024年11月にリニューアルオープンしました。
この美術館の特徴は、19世紀末の西洋美術を中心としたコレクションにあります。
特に、アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック、オディロン・ルドン、フェリックス・ヴァロットンといった芸術家たちの作品が収蔵されています。
建築の美しさとともに、展示されるアートの時代背景が調和している点も見どころの一つです。
再開館記念『不在』―トゥールーズ=ロートレックとソフィ・カル
会期:2024年11月23日(土) ー 2025年1月26日(日)
『不在』―トゥールーズ=ロートレックとソフィ・カル
この展覧会では、19世紀末のパリで活躍したロートレックと、現代アーティストのソフィ・カルの作品を対比させながら「不在」というテーマを探求しています。

ロートレックは、ムーラン・ルージュのポスターで知られる画家です。
日本の浮世絵から影響を受けた大胆な構図と、パリの夜の世界を鮮やかに描き出した作品が特徴的です。
代表作「ムーラン・ルージュ、ラ・グーリュ」をはじめ、イヴェット・ギルベールやブリュアンといったモンマルトルのスターたちを描いたポスターも展示されていました。

イギリスの自転車チェーン会社、Simpson社のために制作したリトグラフポスター、“La Chaine Simpson”も展示。
赤・青・黄の三原色を用いたレトロなデザインが印象的です。

“L’artisan Moderne”
画商のアンドレ・マルティが、アーツアンドクラフツ運動の影響を受けて始めた室内装飾品の頒布プロジェクトのポスターとして制作。
色使いがモリスの壁紙に似ています。

ジョサイア・コンドルの名建築
三菱一号館は、19世紀末の英国で流行したクイーン・アン様式で設計されています。
赤煉瓦と白い石材のコントラスト、シンメトリーな窓の配置が特徴的です。

復元に際しては、保存されていた部材の再利用だけでなく、当時の建築技法を忠実に再現するための試みが行われました。
そのため、歴史を感じさせる佇まいの中で、美術館としての新たな命が吹き込まれています。



ミュージアムカフェ「Café1894」
館内には、カフェ「Café1894」やミュージアムショップ「Store1894」、丸の内の歴史を学べる「歴史資料室」も併設されています。
Café1894は、かつて銀行の営業室として使用されていた空間を活かしており、ドラマのロケ地としても有名です。



アートを引き立てる壁紙
アートを飾る時は、作品を引き立てる壁紙を選ぶと、全体が調和し、魅力的な空間が演出できます。
ショールームには、アートを引き立てる壁紙を展示しています。
店内の事例をご紹介します。
大きな造作フレーム内のゴッホの壁紙とは対照的に、背景の壁紙は明るさや鮮やかさを抑えています。
空間にメリハリが生まれ、ゴッホの壁紙が引き立ちます。


ウイリアムモリスの名作「デイジー」に合わせ、ゴールドを帯びたアンティーク調のグリーンの壁紙で空間を調和させました。
モリスの壁紙は紙製なので、背景にもマットなタイプを選び、質感を合わせています。


まとめ
三菱一号館美術館は、名建築とアートが融合した魅力的な空間です。
ロートレックの作品が持つ歴史的背景とともに、建物自体のストーリーも楽しめます。
丸の内の美しい街並みとともに、冬のイルミネーションが楽しめる季節に、インテリアのヒント探しに、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。



事例を見ながら、じっくり相談
工事を検討するなら、実例を見るのが一番。
築50年の戸建を活用したショールームでは、デザイン性の高い壁紙を中心に30種類の施工事例を展示しています。
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