持ちすぎない暮らしのススメ
日々の暮らしの中で、片付けは、心地よい生活空間を作る第一歩です。
忙しい毎日の中でも取り組める、暮らしを整えるヒントをお届けいたします。
もったいないの意味
「もったいない」という言葉は、私たちが何かを捨てるときに頭をよぎる感覚のひとつです。
「モノを大切にする」という美徳と結びつき、持ち続けることが正しいように感じる方も多いでしょう。
しかし、モノが溢れる現代では、管理の手間やコストが負担になり、「負動産」という言葉が生まれるなど、所有が逆に負担となるケースが増えているのです。
長年捨てずに取っておいた家具や家電製品は、いざ処分しようとすると高額な廃棄費用がかかることもあります。
また、修理して使うより新しく買い替える方が安く済む場合もあります。

以前と比べると、モノの持ち方、手放し方は、変化しているように感じます。
急激な物価上昇もあり、気安くモノを手放す気にはなれないかもしれませんが、持ちすぎないこと、つまり本当に必要なモノを見極めるだけで、将来的に、無駄な出費を抑えることはできます。
いる、いらないの見極め方
とはいえ、整理をはじめたものの、「いる・いらない」の判断ができず、結局、作業が終わらなかった… そんな声をよく聞きます。
そこで今回は、使用状況、収納状態、維持コストといった具体的な項目をチェックして、「いる・いらない」の判断をサポートする「チェックリスト」 をご紹介します。

チェックリストの使い方
「いる・いらない」の判断は、1個づつのモノに対して行うので、チェックも同様に行います。
いきなり家全体を見直すのは大変なので、1ヶ所の30アイテム程度の場所に絞って、1個づつチェックを行ってください。
例えば、 引き出しの中 、洗面台の下 、キッチンの調味料棚など、小さなエリアから始めると取り組みやすくなります。

チェックリスト
判断の目安
チェックが6個以上の場合 、所有の負担が大きくなっている可能性があります。
寄付や売却なども選択肢に入れ、手放すことを検討しましょう。
まとめ
「もったいない」という感覚は、モノを大切にする上でとても大事な考え方です。
しかし、持ち続けることで負担になることもあります。
本当に大切なのは、「これからの暮らしに必要かどうか」を見極め、自分に合った持ち方を選ぶことです。
チェックリストを使って、一つひとつのモノと向き合う作業は簡単ではありません。
だからこそ、無理なくできる範囲から始める ことが大切なのです。

まずは 引き出しひとつ、棚の一角など、小さなスペース から整理を始めてみましょう。
少しずつ整えていけば、気持ちもスッキリし、快適な暮らしへとつながります。
コツコツ続けることで、モノとの付き合い方も変わっていきます。
ぜひ、日々の暮らしの中でチェックリストを活用し、心地よい空間をつくっていきましょう!