和紙壁紙「KOZO Ⅵ」新作発表会レポート

トミタ「KOZO Ⅵ」新作発表会

「KOZO Ⅵ」は、日本の誇る和紙文化を壁紙として伝えたいという思いから生まれた、株式会社トミタのオリジナル和紙壁紙のブランドです。

先日開催された新作発表会の様子をお届けします。

2025年3月17日(月)〜3月19日(水)
場所:tomita TOKYO(京橋エドグラン)

主催:株式会社トミタ

(※来場者が多かったため、撮影は極力控えました。画像の一部は、ウェブサイトより引用しています。)

tomita TOKYOとは?

会場のtomita Tokyoは、京橋エドグランの1・2階にある、世界の壁紙を取り扱う株式会社トミタのショールームです。※来場は事前予約が必要です。

外観(公式サイトより引用)
1F内観(公式サイトより引用)
2F内観(公式サイトより引用)

KOZOコレクション

今回のコレクションは、素材そのものの可能性を追求するために、和紙のもつ潜在能力やこれまで敬遠しがちであった技法などを見直し、和紙の新しい魅力を発見・発言することを目的として開発をスタートされたそうです。

コレクションの一部をご紹介します。(コレクションのWEBサイトはこちら)

堅氷(けんぴょう):TKR-3912

冬の訪れを知らせる霜が降り初め、そして来る厳冬の粛然とした夜、厚い氷が張った広い湖面に筋が入った様子にインスピレーションを得たデザイン。

46cm×92cm角の和紙を貼り合わせてできています。
手加工のため、一枚一枚の色合いが異なります。

堅氷(けんぴょう)ウェブサイトより引用
花筏(はないかだ):TKR-3921

雪花絞りのような模様が大輪の花に見える華やかな壁紙です。

職人が一枚一枚手で和紙を絞り、刷毛で染めていくため同じ模様はありません。

絞り特有の風合いと落ち着いた色合いが奥ゆかしく上品なデザインです。

花筏(はないかだ)ウェブサイトより引用
青谷(あおや): TKR-3918

「青谷」は、KOZOコレクションの製造を行う因州(鳥取県)の青谷の風景をイメージして作られています。

色が折り重なる複雑な模様が重厚感と長い歴史を感じさせるデザインです。

46cm角の和紙を貼り合わせてできています。

発表会では、青谷の自然をコンセプトにして作られた「青水緑山」(日本酒)がウェルカムドリンクとして振る舞われていました。

青谷(あおや)ウェブサイトより引用

テキスタイルとのコーディネート事例

2Fでは、欧米のテキスタイルデザイナーによる新作ファブリックスとKOZOコレクションのコーディネートがムードボードで紹介されていました。

ファブリックは光沢のあるサテン、ツイード、リネンやウールなどの自然素材が使われていました。
質感や色彩の重なりが絶妙で、すっかり見入ってしまいました。

花筏(TKR-3921) ×C&C
水月(TKR-3906)×METAPHORES(メタフォール)

ショールームの様子

原料となる楮(こうぞ)や和紙のサンプルが展示されていました。

以前、和紙壁紙を施工する際に、生産者の方とお会いする機会がありました。

実際に手に取ってお話を伺うことで、施工方法だけでなく、その背景や製造過程についても深く理解することができました。

今回も実際に触れて質感を確かめることができ、壁紙選びにおいてこのような機会がいかに大切かを改めて実感しました。

KOZOの製造地である鳥取県の製品もいくつか紹介されていました。

日本の伝統を次世代へ

以前訪れた「SHOP JAPAN2025」の見本市では、社長自らブースに立たれていました。

「世界に誇れる日本の伝統技術に目を向けるべきだ」という信念を、声を枯らしながらも、一人ひとりに丁寧に説明をされていた姿が印象的でした。


まとめ

最近のインテリアのトレンドは、素材や質感を重視する傾向が強まっています。
自然素材を用いた和紙壁紙には、日本独自の美意識が息づいており、海外からも注目を集めています。

KOZOコレクションは、日本の四季や風景を感じさせる色彩、どこかで見覚えのある紋様や技法、さらにはネーミングに至るまで、日本の美意識をいたるところに感じることができました。
懐かしさや落ち着きだけでなく、静寂や緊張感といった繊細な感覚を呼び起こすデザインに、因州和紙の長い歴史を感じることができました。

社長からいただいた「まだやれることがあるのではないですか?」という言葉が、強く心に残っています。
新たな可能性を探る大切さを改めて考えさせられる発表会でした。